都会で仕事をし、過疎地でも仕事をするという複合的な仕事のスタイルなのだ。
その有機的なつながりを可能にしたのが、パソコまた、パソコンは、繰り返し述べたように、情報交換を通じて人間のネットワークを作り上げていく。
それぞれ違った仕事をしながら共同の活動を可能にしていく。
だから、「事務所」という人間の集まる場所をもつのは、自分のためばかりではない。
とくに目指してみたいのは、若い、ものを書いていきたいと考えている人たちを少し後押ししてみることだ。
書くというのは、仕事をやって身につけるしか方法がないというのが私の持論だ。
書くことを通じて思考も深まってゆく。
書くために読む。
書くという共通の仕事を通じて、一人でも、共同しながらも、もう少し前進してみたい。
若い人とともに。
情報化時代とは、優れて活字の時代なのである。
言葉の時代だ。
この言葉を武器に(と言ったら大げさかも知れないが)仕事の輪とともに、書き.考える人の輪を広げていこうというのが当面の私の意欲である。
ボーダレス社会とパーソナル社会すでに三世紀を生きている情報化社会、それが、農業化社会、工業化社会にとって替わると予測されたのは一九六かし、情報化社会到来の予測を理論的に行ったのがUである。
だが、さすがの梅悼も、今日のようにコンピュータが私たちの生活の隅々まで駆動し、情報が「商品」として全面的に流通する現実を予想はしえなかった。
情報化社会の到来は、二○世紀そのものの概念を変えた。
二○世紀は、社会主義の成立と科学・技術の発展によって、人類はついに抑圧、貧困、不平等、戦争を克服するという「夢」をもって出発した。
しかし社会主義革命がもたらしたのは、「戦争と革命」だった。
抑圧も貧困も不平等も戦争も、新型のより徹底されたものに置き換えられたにすぎない。
科学・技術の革命はたしかにやってきた。
しかし貧富の差の拡大、戦争の規模拡大、自然破壊、環境破壊の主役を演じることになった。
ところが、資本主義が社会主義に勝利した。
二○世紀に「悪夢」として実現した社会主義が、全世界で崩壊を始めた。
その最も大きな「主役」は、情報化社会の展開である。
コンピュータ社会の驚くべき進化だ。
ごく単純に言えば、アメリカ(資本主義)が、産業、文化、生活、戦争などの全分野で、ソ連(社会主義)とのコンピュータ化競争に勝利したのである。
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